建築設計課

壁を整える・事務所

設計期間中も社員数が増え、
近い将来には、別オフィスに移転する可能性もある事務所の改修プロジェクトです。
既存建物に改修の制約がある賃貸物件であることから、
大きな構造物は作らず に既存空間を活かし、解体等も行わないルールを設けて設計をスタートしました。

まずは、柱があることで凸凹してしまっている壁の凹部分に、
机や棚といった家具・収納スペース、さらには、休憩スペースを作っていくことで、
機能を持った滑らかな壁面を作ります。
さらに、間仕切り用に建具や布、家具を追加し、
素材や透過度を調整しながら配置する事で、ワンルームの中にも距離感を保てるよう心掛けました。

塩と胡椒で味を整えるシンプルな料理のように、建具や家具で壁を整えることで、
既存の空間と改修した部分が馴染みあうような空間を目指し設計しました。